第12回「八雲が丘賞」は吹奏楽部が受賞しました
第12回を数えた「八雲が丘賞」は吹奏楽部が受賞しました。校内で最多の部員数を誇る部の初の受賞です。ちなみに、これまでの受賞は次の13団体でした。
日本文化部茶道部門、フィールドワーク部、写真部、美術部、科学部、創作部、前期サッカー部、前期女子バスケットボール部(奨励賞)、日本文化部かるた班、軽音楽部、美術部(2回目)写真部(奨励賞)、陸上競技部。
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吹奏楽部の前身は、1964年頃に有志によって結成された「吹奏楽同好会」(吹同)です。中学時代のブラバン経験や、楽器好きの生徒の集まりでしたが、正式なクラブ活動として認められるまでの数年間は、練習場所や発表の場にも苦労したようです。しかし、それが今の吹奏楽部の活発な活動の基礎となっていると思います。
現在の吹奏楽部は音楽的水準も高く、近年だけでも次のような受賞歴があります。B組というのは35名までの編成、東日本部門は30名までの編成です。
〇東京都中学校吹奏楽コンクール東日本部門
2023年 銀賞
2024年 金賞
〇東京都高等学校吹奏楽コンクールB組
2023年 金賞
2024年 金賞・最優秀賞
他にも、高等学校アンサンブルコンテストなどでも入賞しています。
こうした確かな実力は、普段の演奏活動でもいかんなく発揮されています。表彰状にもある通り入学式、卒業式での演奏は、桜修館生の心に響き記憶に残るものでしょう。記念祭でのコンサートにはメインアリーナに多くの聴衆が集まります。また吹奏楽部員は、校内での演奏活動の他に、地域でのイベントにも積極的に参加しています。
多くの部員が所属する部の運営はいろいろ大変です。桜修館吹奏楽部はどのようにして部のまとまりを作り上げ、発展させてきたのでしょうか。
「競い合う」「調和する」「完遂する」。この三つが部の活動方針とのことです。切磋琢磨して個人の力量を高め、自分を他者に認めてもらうこと、これが競い合うことの意味です。そのうえで、高めた個人の能力を調和させることで全体として高い水準を達成すること、これが調和するの意味するところでしょう。完遂するはやり遂げること、やり遂げた体験が自信を持たせ自己をさらに飛躍させるのだと教えています。
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こうしてみると、吹奏楽部の演奏水準の高さとともに、部活動そのものの質の高さが浮かび上がってきます。まさに「八雲が丘賞」にふさわしい活動だということができます。
吹奏楽部に続く第13回の受賞はどんな活動になるのでしょうか。ますます楽しみな今年度の「八雲が丘賞」です。