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同窓会報 第22号 (1982年6月発行)

新しい高校入試制度

斎 正子教諭    

 中学生の都立高校離れをくいとめるために、彼等が希望する都立高校へ入学できるようにというのが、今年の入試改革のねらいであった。
 第二学区では高校のグループが二つあり、戸山、新宿、青山、駒場、広尾、目黒、赤城台と本校の八校は二十一グループであり、松原、千歳、その他は二十二グループであった。
 受験生は第一希望、第二希望
 A校−−B校-C校-D校
 高校側ではグループの八校分の受け入れ人数を試験の成績と内申書できめ、それ以外は不合格とした。 合格発表は第一志望校に張り出されるが、その時、第二志望校へまわった者が結局どこに落ち着いたかも一緒に発表される。 今回は第二志望校の順序の選び方で悲喜がわかれた。 新宿、駒場、青山、都大附を第二志望校に選んだ生徒はグループの合格点数はあっても、各校満杯であったから入学できないが、戸山は定員われで入学出来るというケースがあった。 第二志望の順序の書き方がまずくて合格できぬ受験生のために再志願制ができ、グループ資格としての点数があれば、グループの中の未定員の他校を新しくかいて合格することができた。
 それでも多数の欠員がでだ。日比谷、小山台、戸山などの有名校に欠員があり、都立離れとして騒がれた。そして第二次募集が行われた。
 科目も英数国の三教科となり、受験資格は合格をすてた者、辞退した者以外はうけられる。
 第二次募集の合格点が結構高い生徒もいることからみて、不遇に泣いている子もまだまだいると思って心がいたんだ。
 第一志望校決定後、次々と各校へ受験生をまわす高校側の煩雑さもさる事ながら、不可能だ判っていて有名校を一かばちかで書いて当てたものもいて、何か落ち着かぬ。
 古い卒業生の方たちにとって、本校の盛衰の波のうごきに感慨を覚えられる方も多いであろう。 わが附属高校も紛争の断絶時間から立上がり、地域の信頼も高まり、先生方の真面目な日常の努力が実を結んで、教育の効果を高めつつあることをおしらせして、報告としたい。


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