吹奏楽同好会(以下略して吹同)は昭和39年頃、16期生(昭和38年入学)及び17期生(同39年入学)が中心となって設立されました。
当時は音楽関係のクラブといえば音楽智識研究会しかなく、中学校でのブラスバンド経験者や楽器好きの連中が集まって、楽器を持ち寄ったのが始まりと記憶しています。
当初はほんの数人で、クラブとしては認められない「同好会」でありましたが、徐々にメンバーも増えていきました。
楽器は自分持ちで、旧音楽室はオンチ専有のため練習場所もないので、放課後、旧校舎の2階の教室に集まって、プープー・ブーブーやっていると、1階の教員室から先生方が飛んできて「ウルサイ、やめなさい、いつまでやるの!」と怒られたことも何回もありました。
正式のクラブではないので、記念祭のステージにも出してもらえず、当時の新校舎の空き教室の一隅で、執行委員の「君達の控室じゃないんだから」などという罵りに耐えながら、演奏披露をしておりました(写真参照)。
演奏曲目は「士官候補生」とか「錨をあげて」とかのマーチものが中心で、現在のようなコンサート向けの編曲ものなどは考えられもしませんでしたが、それでもこのような活動が認められたのか、数年後には「クラブ昇格」を果たすことができ、正式のクラブになりましたが、皆「吹同」という愛称が好きでしたので、クラブなのに同好会という名称が何年も続くことになったのだと思います。
消えていくクラブもある中、現在では「吹奏楽部」と本来の名称を名乗り、立派に活動を継続されているらしいことを思うと、創立メンバーとしては万感の思いです。
もはや昔の話ではありますが、創立の頃の話をさせていただきました。
なお、写真には写っておりませんが、女子部員も多数在籍していたことを申し添えます。