Homeコラム都高六十年記念誌思い出あれこれ(14)

二〇年の思い出 佐藤 アヤ

 校庭の欅紅葉もいつの間にか落ち、用務員室から見える中庭はさながらモザイク模様にさま変わりです。 このような季節の移り変りを二〇年間見ながら附属高校用務員として私なりに頑張ってまいりました。 木枯らしの吹く一一月ごろに思い出すのは、一九六六年の当時の校舎は木造であったこと。 暖房と言えば各教室ダルマストーブで長い煙突が天井に伸びていました。 早朝のストーブの点火もつらい仕事でした。 雪が降った朝等は早出勤して雪かきをすることも大変でした。 生徒がころんでケガをしないようにとの親心から一生懸命頑張りました。 途中から生徒達も手伝ってくれました。 授業料を集金したり、スキー教室の受付等も手伝ったり、いろいろ生徒とのふれ合う機会も多くありました。 そういう中で生徒と親しみ、生徒たちも礼儀正しく、良い子が多かったような気がします。 やはり時代の影響なのでしょうか、生徒気質も随分変わってきているように思います。 私自身も生徒から見れば古い体質の人間と思われていることでしょう。 世の中の動きも目まぐるしく変わり、学生運動の高まりの影響も受けて封鎖さわぎの当時のことも記憶に残っています。 二〇年間の思い出は語りつくせません。 様々な楽しいこと、つらいことがたくさんありました。 六十周年しかもまだ歴史は続くのです。 今後の発展をお祈り申し上げます。

(現用務主事)
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